松尾塾があるJR蔵本駅からは、東西につづく線路と線路沿いの家々が見えます。
夕暮れ時にあかりがついたり消えたりしている家の窓を見ていると、当たり前のことですが窓の数だけひとの暮らしがあるのだなと感じます。
「袖振り合うも多生の縁」と言うことわざがありますが、こうして見ている窓の先にいる見知らぬ誰かとも何かしらの縁があるのかもしれませんよね。そう考えると、膝を付き合わせて一緒に勉強している生徒さんやその親御さん、講師のみんなとはより強い縁があるように思えてきます。
私にとって縁を大切にするとは、その人がその人らしく生きるために私ができることを精一杯するということ。
沈みゆく太陽を見ながら塾の鍵を開けて、今日もまたがんばろうと背筋を正します。