ジル・ボルト・テイラーさんという脳科学者の方が書かれた「奇跡の脳」(新潮文庫)という本を再読しています。
37歳のある日、突如として脳卒中に襲われたテイラーさんは奇跡的に一命を取り留めたものの、脳機能が大きく損傷してしまいます。運動機能や言語中枢にも強く影響が及びましたが、懸命なリハビリの末、科学者として再スタートを切りました。
この書籍では、脳卒中になったときに周囲のものをどんな感覚で感じ取っていたのかや、回復していく過程で変化していく価値観などが克明に記されています。
脳の本というとちょっと難しそうな感じもしますが、巻末には簡単な脳に関する解説がありますし、本編はどちらかというとテイラーさんの日記のような感じですらすら読むことができます。
マインドフルネスにも関連する内容ですので、近年、注目されている右脳の機能などに関心のある方にも楽しめる一冊ではないかと思います。