STUDY TIPS!ブログ

自宅学習/ひとり学習、自主勉強ノートをつくってみよう

STUDY TIPS! vol.1 自宅学習/ひとり学習、自主勉強ノートをつくってみよう


(新型コロナウイルス感染拡大予防で公立学校が休校になった際、facebookに投稿した記事を一部改変してお届けしています)

* * *

新型コロナウイルスの影響で小中高校が休校となっている今、「自宅でだらだら過ごしてしまう」「勉強がまったく捗らない」といった相談を受けることが多くなりました。
そこで、ご家庭ではじめられる学習方法について連載形式でお話したいと思います。

一日目の今日は、「自主勉強ノート」についてです。

学校が休校になる前は当たり前のようにやっていた、学校の宿題、自主勉強ノートの提出、小テストや定期テスト。これらは、日々の細かな達成度チェック、学習の習慣化といった側面で非常に重要でした。毎日、やらなければならない宿題やテスト勉強があれば、嫌々でも学習時間は取れるものです。例え1日10分であったとしても、その積み重ねは着実に成果に結びつきます。

しかし、休校期間は、子どもだけで過ごす時間が多くなり、自分を律して机に向かうことが難しいという声をよく耳にします。

例えば、徳島市内のある公立中学校では、前学年の復習プリントと受験対策テキストを解答付きで配布しています。でも、生徒さんと話をしていると、「自主勉ノートになにをやればいいかわからない」「提出しなさいって言われてないからやらない」「解答解説を見てもわからないからできない」と、いろいろな『ない』にモチベーションを奪われていることがわかります。

そこで、まずは小学校低学年のように「自主勉強ノート作り」からはじめてみましょう。
自学自習の基本はノート作りです。
当たり前のことのようですが、本当の意味で「正しいノート作り≒成績が伸びるノート作り」ができている生徒さんはごくわずかしかいません。休校期間のひとり時間を有効活用し短時間で学力がアップできるノートの使い方をお伝えします。

では、以下のチェック項目を使って、正しくノートが活用できているか確かめてみてください。

◇ 科目ごとにノートを分けている。
(学校に提出する自主勉ノートは5教科を1冊にまとめるように指導する先生もいらっしゃいます。その際は、1ページごとに教科を変えて5ページで5教科となるようにしてください。)
 
◇ 教科書名やテキスト名、ページ番号が書けるように、ノートの左側に縦の罫線を引いている。
 
◇ 学習した日付と時間を記入している。
 
◇ 暗記分野のノート整理をする場合、使うペンの色を4色以内に決めている。
(黒・赤・青・蛍光マーカーといった具合に優先順位を色別に決めている。)
 
◇ 問題を解いたノートの場合、赤ペンでマルとバツをつけ、赤ペンで正答をかけている。
 
◇ 線や図形を描く際には、基本的に定規を使っている。
(アンダーラインなどはフリーハンドでもかまいません。)
 
◇ 間違えた問題は、どこで間違えたのか、なぜ間違えたのかが書けている。

◇ 解答と解説を見ても自分ひとりで解決できなかった問題は、一目でわかるようチェックが入れられている。

* * *

 
さて、いかがでしたか?全部の項目にチェックが入れば合格です。
この内容は、いずれも小学校低学年から中学年にかけて実践的に教わる内容なのですが、中学生でもできていない人もいたのではないでしょうか。
高校生に関しては「自分ルール」が確立されている生徒さんもいると思います。「マル付けは青が目に優しい」「英文や数式は黒のみのほうが見やすい」といった良いこだわりを持つことも大事です。
ただし学年に関わらず、ノート作りの基本は変わりません。小中高校の学習を通してノート作りの力を養っておくことは、現状の成績アップだけではなく、大学に入ってからの専門領域の学問、資格取得、社会人になってからのプレゼン資料作成やスケジュール管理など、あらゆることに影響していきます。
また、思考を整理するためノートに言語化する作業は、論理的思考を鍛えるためにも重要です。

本日はノート作りのお話でした。試行錯誤しながら、あなただけのノート術を見つけてくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です